美カラダと腹筋
お腹周りのくびれは努力なしには作れない
いきなりですが、あなたのお腹周りでこんなことありませんか?
ローライズのGパンをはいて椅子に座ると、ベルトに肉が乗る。
「赤ちゃんがいるのと?」娘うれしそうに聞かれた。
通販で買ったパンツが入らない。
友人から「豊満な腹、引き締まった胸」と言われた。
久々にカードルをはいて1日過ごしたら、気分が悪くなった。
ジーンズのウェストが外側に折れ、ダブルパンツの裾みたいになる。
ナイキのマークみたいなのがベルトからはみでる。
浮輪がいつも腹についている。
入浴中につまむと、伸びるだけ伸びる。
脇腹をつままれた時に痛い。
どうですか?ギクッとした人いるんじゃないですかね。
男性は脇腹、女性は下腹!
腹周りの脂肪は筋肉の衰えによるもの
身体の中で最も脂肪がつきやすい場所、それが「腹」であることは男女ともに同じで、周知の事実なんです
実は、明確な理由があるんですね。
それは、腹が胸部のように骨に囲まれていないことによって壁になるものがないのと、無防備な状態の内臓を守るために適度なクッションの役割をするために脂肪が守っていると考えられています。
適度な脂肪は確かに必要ですが、必要以上のものはお荷物にしかなりません。
20代をピークに、基礎代謝は右肩下がりで落ちていきます。運動不足がさらに拍車をかけます。学生時代に比べると明らかに活動量は減っていきます。その割に食事は今までと変わらない。
と、どうなるか!?
ただでさえ脂肪の溜まりやすい腹に、余ったエネルギーが脂肪としてもれなく蓄積されます。
このときに男女で腹のどこに脂肪がつくのかで性差が生まれます。
リンゴ型?洋ナシ型?どっちの肥満?
リンゴ?洋ナシ?どっちもおいしそうですね。
残念ながら今回はそんなおいしいものではないんですね。むしろやばいです。
なぜかというと、それは肥満型の種類だからです。
腹部肥満には2種類の型があります。
一つは、皮下脂肪型肥満と言われ、腹筋の上に脂肪が付いていくタイプです。特に腰回りや臀部に脂肪が乗ります。女性の下っ腹のぷよぷよの正体がこれです。
体型的には洋ナシのように下部分が膨らんでしまうので洋ナシ型といわれます。
もう一方は、一見するとわかりにくいですが皮下脂肪型よりも厄介な内臓脂肪型肥満というもの。
特に腹筋の内側にある腸間膜という腸をハンモックのように吊り下げている膜に脂肪が溜まることが多く、ウェスト部分が肥大するいわゆる「ビール腹」のようなものがこれです。
内臓脂肪型はおなかの上のほうが膨らんでしまうのでリンゴ型といわれます。
ちなみに、内蔵脂肪は皮下脂肪に比べて、各種人体の生理活性物質より多く分泌してしまうため、糖尿病や脂質異常、動脈硬化などの病気を引き起こすリスクが上がってしまうことも明らかになっています。
では、どこで男女差が付いてしまうのでしょうか?
分かれ道は性ホルモンに鍵があるようです。
思春期になると男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンが大量に分泌されるようになり、その働きによって男性は筋肉や骨が発達した逞しい体型に、女性はバストやヒップが豊かになり、丸みを帯びた女性らしい体型になります。
特に女性は、妊娠・出産が可能な環境を整えるため、ある程度の脂肪を身につける必要が出てきます。このときに蓄えられる場所は、臀部や太ももなんです。
えっ?おなかじゃないの?と思われる方もいるでしょう。
しかし、実際には思春期を迎えた女性の体内では、腹よりも太ももの皮下脂肪のほうが反応性が高く、分解されやすいが蓄積もされやすいということが分かっています。
これには、女性ホルモンが健康を害さない場所にうまく脂肪を溜めるように作用しているようです。女性が下腹の皮下脂肪型になりやすいのはこういうわけなんです。
一方男性の場合は、加齢とともに男性ホルモンがどんどん減少していってしまい、中年以降になると着々と腹に皮下脂肪を蓄え始める。これが脇腹のたるみの正体なんです。しかも内臓脂肪と皮下脂肪のダブルパンチを食らいやすくなってしまいます。
どちらにせよ、おなか周りの脂肪は何とかしたいものですね。