ちょっとカロリー計算してみましょう。

夏が近づいてきていますね。

薄着になるこの季節、服からはみ出る肉、袖からはみ出る肉、浮き輪がのっているかのようにはみ出る腹の肉。

・・・肉肉・・・にくい~!

と思うのは世の常でしょうか。

まぁ瀬川は、はみ出る肉がないので気にしないんですがね。

コノヤロー!自慢か~?自慢なのか!?嫌味だな~!チッキショー( ゚Д゚)

と思う方がほとんどでしょう。

はい、す・い・ま・せ・ん・で・し・た。

一応気を付けてますんで。

と、いうことで、本題!

カロリー計算をしてみましょうということで、正確にはどんな割合で食事をすればいいのかちょっとアドバイスです。

はい、まずはこれ見てみましょう。

 

おいしそうですね~。

うちの子供たちは大好きです。

が、しかし!こいつのは悪魔の食べ物ですよ。

 

なんと一袋で453kcalあります。

問題なのはそこではなく栄養素の割合です。

ほとんどの食品はこうやって栄養成分の表示がのっています。

あまり気にしていないと思いますが、見る習慣をつけるといいですよ。

このパンの栄養成分を考えてみましょう。

まず、3大栄養素である炭水化物1gあたり4kcal、タンパク質1gあたり4kcal、脂質1gあたり9kcalというのを理解して下さい。

そして、さらにこれをPFCバランスで当てはめてみます。

PFCバランスというのが、Pはタンパク質で、Fは脂質、Cは炭水化物です。

厚生労働省では「エネルギー産生栄養素バランス」として、生活習慣病の予防・改善の指標となる三大栄養素の目標量を、以下の通り提示しています。

・たんぱく質:13~20%
・脂質:20~30%(飽和脂肪酸は7%以下とする)
・炭水化物:50~65%

それではこのパンの栄養素を当てはめてみましょう。

内訳割合 カロリー 摂取量
炭水化物 44.6% 202kcal 50.5g
タンパク質 6.5% 29.6kcal 7.4g
脂質 48.9% 211.4kcal 24.6g

 

となります。

割合だけで考えるとめちゃくちゃな食べ物であるというのがわかります。

食パンはどうでしょうか。

内訳割合 カロリー 摂取量
炭水化物 71.8% 112.8kcal 28.2g
タンパク質 11.4% 18kcal 4.5g
脂質 18.3% 28.8kcal 3.2g

という風になります。

食パンはタンパク質と脂質が少なく炭水化物の割合が多い傾向にありますね。

食品それぞれにはこうやって成分がちゃんと表記してあります。

では、今度は食事のとり方の実際の換算量で計算してみましょう。

あくまで、瀬川方式のため必ずしもあてはまるわけではありませんが、少なからずともこの方式で食事取れば体重のコントロールは可能です。

まず、今回は特に体脂肪を集中的に減少させる割合で考えてみます。

体脂肪を効率よく減らすためのホルモンである「グルカゴン」を多く分泌させるために、炭水化物40%、タンパク質30%、脂質30%という割合にします。

体脂肪に集中しているので一日に必要な目標カロリーが除脂肪体重×40kcalと30kcalの2パターン算出してみます。

では、次に一日にどれぐらいの摂取カロリーが目標かというと、はい計算してみましょう。

55kg体脂肪率20%の人

55kg×20%=11kg←これが体脂肪量

55kg-11kg=除脂肪体重44kgとなります。

 

①除脂肪体重×40kcalの場合

44kg×40kcal=1760kcalが1日の摂取目標になります。

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 704kcal 176g
タンパク質 30% 528kcal 132g
脂質 30% 528kcal 58.6g

となります。

一食あたりに換算すると586kcalとなるため、

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 234.4kcal 58.6g
タンパク質 30% 175.8kcal 43.95g
脂質 30% 175.8kcal 19.53g

となります。

 

②除脂肪体重×30kcalの場合

44kg×30kcal=1320kcalが1日の摂取目標になります。

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 528kcal 132g
タンパク質 30% 396kcal 99g
脂質 30% 396kcal 41g

となります。

1食あたりに換算すると440kcalになるので

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 176kcal 44g
タンパク質 30% 132kcal 33g
脂質 30% 132kcal 14.6g

となります。

②のパターンだと1食換算だとかなり厳しいですね。その分減量スピードはかなり速くはなります。

次に、活動量からどれぐらいのマイナスを作ればいいのかを計算してみましょう。

脂肪で1kg減らすのに必要なカロリーがおよそ7200kcalとなります。

脂肪は摂取時には9kcalですが、代謝されるときは7.2kcalになります。

1か月の減量目安は体重の5%までにとどめておいた方がよいです。それ以上は身体でセーフティが働いてしまって逆に減りにくくなってしまいます。

身体になんの不調も起きずに減量するなら1か月で1~2kgがベターでしょう。

では、1ヶ月で1kgマイナスで換算してみましょう。

まず、1日の消費カロリーですが、これは人それぞれ筋肉量とかで左右されるので一概にこれぐらいと言い切れない部分があるのですが、あくまで平均値でだしますね。

女性で計算してみます。

そこそこ活動量があり、なおかつ週2,3回の運動をしていると仮定して、1800kcalとしておきましょう。

1か月で1kg脂肪で減らすので、「7,200kcal」をマイナスにします。

1日換算だと、「240kcal」を減らせばよい計算になりますね。

1食換算だと80kcalです。炭水化物換算なら20gですね。

およそ1,500kcalで食事量を算出しましょう。

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 600kcal 150g
タンパク質 30% 450kcal 112.5g
脂質 30% 450kcal 50g

という風になります。

1食あたりなら500kcalなので

割合 カロリー 摂取量
炭水化物 40% 200kcal 50g
タンパク質 30% 150kcal 37.5g
脂質 30% 150kcal 16.6g

ということになります。

ちなみに吉野家の牛丼ですが、

並盛牛丼で669kcalあります。

内訳割合 カロリー 摂取量
炭水化物 56.9% 380.4kcal 95.1g
タンパク質 11.6% 77.6kcal 19.4g
脂質 31.5% 210.6kcal 23.4g

 

完全にすべての項目でオーバーですね。毎日牛丼食ってたらえらいことになります。

朝食で定番な食パンを食べた場合の割合で考えてみましょう。

先ほどの食パンなら1枚で157kcalです。あと350kcalほど余力がありますね。

さぁそこにヨーグルトを足してみましょう。

グリコの朝食ビフィックスです。

100g食べたとして。

内訳割合 カロリー 摂取量
炭水化物 62.8% 45.2kcal 11.3g
タンパク質 18.4% 13.2kcal 3.3g
脂質 18.8% 13.5kcal 1.5g

 

これをさっきの食パンにプラスすると摂取カロリーが229kcalになります。

内訳割合 カロリー 摂取量
炭水化物 68.9% 158kcal 39.5g
タンパク質 13.6% 31.2kcal 7.8g
脂質 18.4% 42.3kcal 4.7g

 

おや?おや?

脂質の割合はあまり変わっていませんが、やはり炭水化物が多いですね。

さぁここで見えてくるのはどんなことでしょう。

タンパク質が圧倒的に足りない!ということが分かります。そして、炭水化物の割合が多い!

最低でも体重1kgに対して1gのタンパク質量が必要ということを考えるなら55kgの人なら55gのタンパク質がいるはずです。

トレーニングをしっかりしながらということを仮定するなら、1kgに対して2gなので110gです。

そうすると、さっきの1食500kcalのものがジャストあてはまります。

あとは、逆算してどんなものを食べるのかをおおよそ検討を付けていくということをすればOkです。

どれが、どのくらいかは自分で調べてください。

というよりは、調べることで勉強にもなりますし、どの食品にどんなものがどれだけ含まれているのかわかるようになって来れば調理も意外と簡単になってきますよ。

これは、ある日の瀬川の夜ご飯です。

ノー炭水化物です。鳥の胸肉が1枚半ぐらいに野菜を入れて茹でただけ。

それをポン酢で食べる!以上!

これでタンパク質で換算すると30~40gほどになります。

皆さんもちょっと考えて見て下され。

あっ!!言い忘れましたが、これは総カロリーですので、お間違いないように。総重量じゃないですよ。

食品には水分がありますので、単純に鶏肉100g食べても無水換算だと栄養素の含有量は少なくなりますからね~。

よくわかんね~という方は瀬川まで直接どうぞ。